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1.
ハードウェアの必要条件
はじめに
最初に、Gentooのインストールに必要なハードウェアの条件を掲載します。
ハードウェアの必要条件
1.
GentooインストールCD
はじめに
GentooインストールCDは独立したGentoo環境を含むブート可能CDです。
これらのCDを使うとLinuxをCDから起動することができます。
起動時に、接続されたハードウェアが検出されて適切なドライバが読み込まれます。
これらのCDは、Gentooの開発者によってメンテナンスされています。
どのインストールCDでも、ブート、ネットワーク設定、パーティション構成、インターネット経由でのGentooのインストールが可能です。
Gentoo MinimalインストールCD
MinimalインストールCDは${min-cd-name}と呼ばれ、ディスク容量を${min-cd-size}MBしか使いません。
このCDをGentooのインストールに使うには、必ずインターネット接続が必要です。
stage3 tarball
stage3 tarballは最小限のGentoo環境を含んだアーカイブで、
このマニュアルに従ってインストールを進めるのに適しています。
以前は、Gentooハンドブックでは3つのstage tarballから1つを選ぶインストール方法を説明していました。
現在でもstage1とstage2 tarballを提供していますが、公式なインストール手順ではstage3 tarballを使用します。
もしstage1またはstage2 tarballからインストールしたいのであれば、
Gentoo FAQ内のHow do I Install Gentoo Using a Stage1 or Stage2 Tarball?(日本語訳)を読んでください。
stage3 tarballはLiveCD上にはなく、どのGentoo公式ミラーサイト(日本語訳)(訳注:日本語訳は古いかもしれません。英語版の「日本」の部分へのリンクを張っておきます。)上の、
${release-dir}current-stages/からでもダウンロードすることができます。
1.
GentooインストールCDのダウンロード、書き込み、ブート
インストールCDのダウンロードと書き込み
1つのGentooインストールCDを使うことを決めましたね(訳注:使用するGentooインストールCDを選んだことを前提に進めます)。
まずは選択したインストールCDをダウンロードして書き込むことから始めます。
先に使用可能なインストールCDについて述べましたが、それらはどこで見つけられるのでしょう?
すべてのインストールCDはGentoo公式ミラーサイト(日本語訳)(訳注:英語版の「日本」の部分)からダウンロードできます。
インストールCDは${release-dir}current-isoにあります。
そのディレクトリの中にはISOファイルがあり、それらはCD-Rに書き込むことができる完全なCDイメージです。
もしダウンロードしたファイルが破損していないかどうか心配であれば、
ファイルのMD5チェックサムが元のファイルのもの(${min-cd-name}.DIGESTSにあります)と一致しているかどうか確認できます。
Linux/Unixではmd5sumツールで、Windowsではmd5sum.exeで、
MD5チェックサムを調べることができます。
ダウンロードしたファイルの正当性を確認するもう一つの方法は、
GnuPGを使って提供されているデジタル署名(.ascで終わるファイル)を確認する方法です。
署名ファイルをダウンロードして公開鍵を取得します。
コード表示 1.1: 公開鍵を取得 |
$ gpg --keyserver subkeys.pgp.net --recv-keys 96D8BF6D 2D182910 17072058
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そして署名を確認します。
コード表示 1.1: ファイルを確認 |
$ gpg --verify <downloaded iso.DIGESTS.asc>
$ sha1sum -c <downloaded iso.DIGESTS.asc>
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ダウンロードしたISOファイルを書き込む時には、RAWモード(訳注:ISOファイルを普通のファイルとしてCDに書き込むのではなく、CDイメージとしてCD上に再現させること)を選択しなくてはなりません。
その方法は使用するプログラムによってかなり異なります。
ここではcdrecordとK3Bについて述べます。
より多くの情報はGentoo FAQ(日本語訳)にあります。
-
cdrecordを使うなら、cdrecord dev=/dev/hdc <ダウンロードしたISOファイル>(/dev/hdcをあなたのCD-RWドライブのデバイスパスに置き換えてください)と入力するだけです。
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K3Bなら、Tools > Burn CD Image」を選択してください。
「Image to Burn」の欄でISOファイルを選択し、最後にStartをクリックします。
(訳注:日本語化されたK3Bの場合、ツール > CD イメージを書き込むを選択してください。
「書き込むイメージ」の欄でISOファイルを選択し、最後に開始をクリックします。)
インストールCDのブート
インストールCDの書き込みが終わったら、ブートしましょう。
すべてのCDをCDドライブから取り除き、システムをリブートしてBIOSに入ります。
BIOSによりますが、多くの場合はDELかF1またはESCを押せば入れます。
BIOS内では、CD-ROMがハードディスクよりも前に試されるように起動順序を変更します。
これは多くの場合「CMOS Setup」の中にあります。
この設定をしなかった場合、システムはCD-ROMを無視して、ただハードディスクからリブートしてしまうでしょう。
ここで、CD-ROMドライブにインストールCDを入れてリブートします。ブートプロンプトが表示されるはずです。
その画面では、デフォルトのブートオプションで起動を開始するにはEnterを押し、
カスタムブートオプションで起動するにはブートオプションを含めてカーネルを指定しEnterを押します。
ブートプロンプトが表示されると、使うことができるカーネルの選択を表示したり(F1)起動オプションを表示したり(F2)することができます。
20秒以内に選択を行なわなければ(カーネルや起動オプションなどの情報を表示もせず、カーネルも使わなければ)LiveCDはディスクからの起動にフォールバックします。
これによりインストール後にCDをトレイから出さなくても、再起動してインストールされた環境を使ってみることができます。(さらにリモート環境ではこの動作がより望ましいでしょう)
さきほど、カーネルを指定すると言いました。インストールCDでは何種類かのカーネルが収められています。
デフォルトはgentooです。他には特定のハードウェア向けのものと、フレームバッファを無効にした-nofb版のカーネルがあります。
利用可能なカーネルの概要を次に記します。
| カーネル |
説明 |
| gentoo-nofb |
フレームバッファのサポートはないこと以外はgentooと同じです |
| memtest86 |
システムRAMのエラーをチェックします |
カーネルにオプションを渡すこともできます。
それらは任意に有効・無効を切り替えることのできる追加設定を表します。
ハードウェアオプション
- acpi=on
-
ACPIサポートを読み込み、acpidデーモンがCDによって起動時に開始されるようにします。
これはあなたのシステムが正しく機能するためにACPIが必須である場合のみ必要です。
これはHyperthreadingサポートに必要ではありません。
- acpi=off
-
ACPIを完全に無効にします。これは一部の古いシステムにのみ役に立ち、APMを使用するために必要です。
これはプロセッサのHyperthreadingサポートをすべて無効にします。
- console=X
-
CDへのシリアルコンソールアクセスをセットアップします。
1つ目のオプションはデバイスで、x86では通常はttyS0です。
後ろにはコンマで区切られた接続オプションが続きます。デフォルトは9600,8,n,1です。
- dmraid=X
-
device-mapper RAIDサブシステムにオプションを渡します。
オプションは引用符で囲まれていなくてはなりません。
- doapm
-
APMドライバサポートを読み込みます。これを使うにはacpi=offを指定しておく必要があります。.
- dopcmcia
-
PCMCIAとCardbusハードウェアのサポートを読み込みます。
これはPCMCIA/Cardbusデバイスから起動する場合のみ必要です。
- doscsi
-
ほとんどのSCSIコントローラのサポートを読み込みます。
これは、SCSIサブシステムを利用するので、USBデバイスから起動する場合も必須です。
- sda=stroke
-
BIOSが容量の大きなハードディスクを扱えなくても、ディスク全体を扱う(訳注:原文ではpartition)ことができるようにします。
このオプションは古いBIOSを搭載しているコンピュータでのみ使用します。
sdaをこのオプションが必要なデバイスに変更してください。
- ide=nodma
-
カーネルでDMAを強制的に無効にします。一部のIDEチップセットやCD-ROMドライブに必要です。
もしシステムにIDE CD-ROMの読み取りに問題があるならば、このオプションを試してください。
これは、デフォルトのhdparmの設定の実行も無効にします。
- noapic
-
比較的新しいマザーボードで利用可能であるAdvanced Programmable Interrupt Controller(訳注:APIC)を無効にします。
それ(訳注:APIC)は古いハードウェアでは問題を引き起こすことがあると知られています。
- nodetect
-
デバイスの自動認識とDHCPへの問い合わせを含む、CDによって行われるすべての自動認識を無効にします。
これは問題のあるCDやドライバのデバッグに役立ちます。
- nodhcp
-
検出されたネットワークカードにおける、DHCPへの問い合わせを無効にします。
これは静的アドレスのみのネットワークを利用する場合に役立ちます。
- nodmraid
-
device-mapper RAIDサポートを無効にします。
オンボードIDE/SATA RAIDコントローラを使用する場合などに使います。
- nofirewire
-
Firewireモジュールを読み込みません。
FirewireハードウェアがCDからの起動に問題を起こしている場合にのみ必要です。
- nogpm
-
gpmコンソールマウスサポートを無効にします。
- nohotplug
-
hotplugとcoldplugのinitスクリプトを起動時に読み込まれないようにします。
これは問題のあるCDやドライバのデバッグに役立ちます。
- nokeymap
-
US以外のキーボードレイアウトの選択に使われる、keymapの選択を無効にします。
- nolapic
-
ユニプロセッサカーネルにおいて、ローカルAPICを無効にします。
- nosata
-
SATAモジュールを読み込みません。
SATAサブシステムに問題がある場合に使います。
- nosmp
-
SMP(対称型マルチプロセッシング)が有効であるカーネルにおいて、SMPを無効にします。
これは特定のドライバやマザーボードにおいてSMPに関連した問題がある場合のデバッグに役立ちます。
- nosound
-
サウンドのサポートとボリューム設定を無効にします。
サウンドのサポートがシステムに問題を起こす場合に役立ちます。
- nousb
-
USBモジュールを自動的に読み込みません。
USBに関連した問題のデバッグに役立ちます。
- slowusb
-
IBM BladeCenterで使用されているような遅いUSB CD-ROMのために、一時停止をいくつか追加します。
ボリュームとデバイスの管理
- dolvm
-
LinuxのLogical Volume Managementを有効にします。
その他のオプション
- debug
-
デバッグ用のコードを有効にします。
これは多くのデータを画面に表示するため厄介になるかもしれません。
- docache
-
実行時に必要なCD-ROM内のデータ全体をRAMにキャッシュし、
「umount /mnt/cdrom」を実行して別のCD-ROMのマウントできるようにします。
このオプションは最低でもCD-ROMのサイズの2倍の、利用可能なRAMを必要とします。
- doload=X
-
initial ramdiskに、記載されたすべてのモジュールとそれらが依存するモジュールを読み込ませます。
Xをモジュール名に置き換えてください。
コンマで区切って複数のモジュールを指定することができます。
- dosshd
-
sshdを起動時に開始します。遠隔インストールを行う際に役立ちます。
- passwd=foo
-
rootパスワードを、イコールの後に記述されたものに設定します。
(訳注:このオプションなしでは)rootパスワードにスクランブルをかけてしまうため、dosshdを使う際には必須です。
- noload=X
-
initial ramdiskに、問題を起こしているかもしれない特定のモジュールの読み込みをスキップさせます。
構文はdoloadのものと同じです。
- nonfs
-
portmapとnfsmountを起動時に開始しません。
- nox
-
X(訳注:X Window System)が有効であるLiveCDにおいて、Xを自動的に起動しません。
その代わりに、コマンドラインに降ります。
- scandelay
-
初期化の遅いデバイスが準備完了になるのを待つために、CDに特定の起動過程において10秒の一時停止を行わせます。
- scandelay=X
-
初期化の遅いデバイスが準備完了になるのを待つために、CDに特定の起動過程において一時停止を行わせる秒数を指定します。
Xを一時停止を行う秒数に置き換えてください。
注意:
CDは「do」から始まるオプションの前に「no」から始まるオプションを調べるので、どのオプションも指定した順番どおりに上書きすることができます。
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では、CDをブートしましょう。
(デフォルトのgentooカーネルでは困るなら)カーネルとブートオプションを選択します。
例として、gentooカーネルをカーネルパラメータにdopcmciaを指定して起動する方法を示します。
コード表示 1.1: インストールCDをブート |
boot: gentoo dopcmcia
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最初にブートスクリーンとプログレスバーが表示されるはずです。
US以外のキーボード配列のシステムにGentooをインストールするのであれば、
詳細モードに変更しプロンプトに従うために、必ずすぐにAlt-F1を押してください。
10秒以内に選択しなければ、デフォルト(USキーボード)が選択され、ブートプロセスが継続されます。
ブートプロセスが完了すると、「Live」Gentoo Linuxにスーパーユーザ「root」として自動でログインします。
root(「#」)プロンプトが現在のコンソールに表示されるはずです。
また、Alt-F2やAlt-F3、Alt-F4を押すことによって他のコンソールに切り替えることもできます。
最初のコンソールに戻るにはAlt-F1を押します。
ここからは、特別なハードウェアの構成から続けます。
特別なハードウェアの構成
インストールCDは、ブート時に接続されたハードウェアデバイスを検出し適切なカーネルモジュールを読み込みます。
ほとんどの場合はうまく動作しますが、ときどき必要なカーネルモジュールが読み込まれないことがあります。
もしPCIデバイス自動検出機能がシステムのハードウェアを見逃したら、適切なカーネルモジュールを手動で読み込む必要があります。
次の例では8139tooモジュール(特定のネットワークカード用)を読み込みます。
コード表示 1.1: カーネルモジュールを読み込む |
# modprobe 8139too
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任意自由選択: ユーザアカウント
インストール環境を他の人に使わせる予定がある場合や、
(セキュリティの都合上)root権限なしでirssiを使ってチャットをしたい場合は、
必要なユーザアカウントを作成し、rootのパスワードを変更する必要があります。
rootのパスワードを変更するには、passwdユーティリティを使います。
コード表示 1.1: rootパスワードを変更 |
# passwd
New password:
Re-enter password:
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ユーザアカウントを作成するには、まずユーザを作成して、次にパスワードを設定します。
この作業にはuseraddとpasswdを使います。
次の例では、「john」というユーザを作成します。
コード表示 1.1: ユーザアカウントを作成 |
# useradd -m -G users john
# passwd john
New password:
Re-enter password:
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suを使って、ユーザIDをrootから新しく作ったユーザへ変更することができます(訳注:権限の変更)。
コード表示 1.1: ユーザIDを変更 |
# su - john
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任意自由選択:インストール中のドキュメント閲覧
インストールの間にGentooハンドブックを見たいのであれば、先にユーザアカウントを作成しておいてください(任意自由選択:ユーザアカウントを見てください)。その後、Alt-F2を押して新しいターミナルに移ってください。
いったんネットワーク設定の章を完了させていれば、linksを使ってハンドブックを見ることができます(完了させていなければ、インターネットに接続してドキュメントを見ることはできないでしょう)。
コード表示 1.1: オンラインドキュメントの閲覧 |
# links http://www.gentoo.org/doc/en/handbook/${online-book}
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Alt+F1を押せば元のターミナルに戻ることができます。
任意自由選択:SSHデーモンの開始
もし、Gentooのインストールの間に他のユーザにコンピュータを使わせたい場合は(それらのユーザにGentooのインストールの手助けをしてもらうか、それどころかインストールそのものをしてもらうためかもしれません)、
ユーザアカウントを作ってあげる必要があり、
さらにはrootパスワードをも教える必要があるかもしれません(そのユーザを完全に信頼している場合のみ教えてください)。
SSHデーモンを起動するには、次のコマンドを実行します。
コード表示 1.1: SSHデーモンを開始 |
# /etc/init.d/sshd start
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sshdを使うためには、先にネットワークを設定する必要があります。
(ネットワーク設定)の章から続けてください。
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