Gentoo Logo

Gentoo Weekly Newsletter: 2005年1月31日

目次:

1.  Gentooニュース

信頼できるGentoo

当初はJoseph Pingenotに提案されて、Gentooの暗号化グループは、トラステッド・コンピューティング・グループ(TCG、Trusted Computing Group、以前はトラステッド・コンピューティング・プラットフォーム連合、あるいはTCPA(Trusted Computing Platform Alliance)として知られていました)のGentooでのサポートについて年間を通して議題とするという目標を設定しました。

TCGは、暗号化機能を特徴づけるハードウェア仕様(トラステッド・プラットフォーム・モジュール、TPM(Trusted Platform Module))のオープンスタンダードです。 それは、秘密鍵をシステムメモリから排除します。 ハードウェアは、トラステッド・ブート機能(TCGソフトウェア・スタック、TSS(TCG Software Stack))も提供します。 これは、もしオペレーティングシステムが信頼できないものに変更された場合、秘密鍵が確実に使用できないようにします。

Gentooに望まれるTCGアーキテクチャを持つTSSアプリケーションには次のようなものがあります。

TPMでは、ファイルシステム上に秘密鍵を置くのではなく、ハードウェアの暗号化鍵を保存されます。 例には次のようなものがあります。

  • 暗号化ファイルシステムの復号化
  • OpenSSHサーバ
  • SElinux
  • Apache
  • OpenCA 認証局
  • GnuPGおよびSSHキーチェイン

もし、ハードウェアを寄付する、あるいは、この分野の開発にを引き受けることに興味があるなら、 Henrik Brix AndersenまたはPeter Johansonに連絡を取ってください。 開発者は、大部分は独力で作業し、セキュリティアーキテクチャとC言語によるプログラミングに精通する必要があるでしょう。 役に立つであろうTPMエミュレータが入手可能です

EM64T開発者、ハードウェア、およびAMD64のアーキテクチャ・テスター求む

Gentoo/AMD64チームは、インテルのx86および64bitプロセッサ、EM64T製品群のサポートを拡大する作業を手伝ってくれる開発者を募集しています。 EM64Tメインボードは異なっているため、開発者達は、自身でハードウェアを所有しており、主にカーネルテストを実施する必要があります。 もし、この件を手伝ってみようと思った人は、Jason Huebelと連絡を取ってください。

別の告知で、 AMD64も"アーキテクチャ・テスター"または"AT"を探しています。 すなわち、バグを潰し、既に入手可能なさまざまなアプリケーションのebuildを安定化させる手伝いをしてくれる非開発者の人を募集しています。

Gentoo/PPC GameCDがリリースされました

PPCチームは、Cubeと呼ばれる3DマルチプレーヤーOpenGL/SDLゲームをfeatureしたPowerPCプラットフォーム向けの最初の完全なグラフィカルLiveCDを試作しました。 PegasosPPC向けに設計され、Macintoshハードウェア上で起動するCDは、既に動作しています。 198MBのGame CDはミラーサイトから入手可能(experimental/ppc/livecdディレクトリにあります)です。 Cubeを稼動させたODWのクラスタ丸ごと全部が、2005年2月26~27日にブリュッセルで開催されるFOSDEMにおいて、Gentoo開発者たちのブースにて行われるプレゼンテーションで紹介されるでしょう。


図 1.1: Christian HartmannによるPPC向けのGentoo Linux GameCD

Fig. 1: CDの概観

2.  Future Zone

2005年のプロジェクトの目標

Gentoo Linuxのプロジェクトが設定した目標についての報道の続きで、今週はHardenedグループの計画を見てみましょう。

Hardened

  • 現在の手法と方針の見直し
  • CFLAGSフィルタリングの改良(特に"-fPIC"と"-fstack-protector"
  • AMD64/Sparc64/PPC64ステージや、ハードウェアが後天的であるので、将来のより多くのハードウェアを取り入れる
  • Grsecurity2ドキュメントの改良
  • SELinuxサポートの改良と拡張
  • RSBACポリシーの開発とドキュメント化
  • それぞれのドキュメントの量を増やし、より良くする
  • 新しい開発の吸収
  • 新しいHardened Committeeの選出
  • 弁論術の紹介とLiveCDの救出
  • カーネルパッチのサポートと改良
  • Gentoo HardenedプロジェクトをGentooの外で宣伝し、Gentooの中で関心を高める

3.  Gentooセキュリティ

Konversation: 様々な脆弱性

Konversationにはリモートからのコマンド実行や情報漏洩などを招く可能性のある複数の脆弱性が存在しています。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

Evolution: camel-lock-helperに整数データの演算処理におけるオーバフロー

camel-lock-helperアプリケーションに存在するオーバーフローのため、アタッカーが昇格した権限を使って任意のコードを実行することが可能です。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

AWStats: リモートからのコードの実行

AWStatsはある入力内容についての妥当性の検証に失敗してしまうため、リモートから任意のコードを実行される可能性があります。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

GraphicsMagick: PSDファイルデコード時のヒープオーバーフロー

GraphicsMagickにはフォトショップドキュメント(PSD)のデコード時にヒープオーバーフローが発生するという脆弱性が存在するため、任意のコードの実行を招く可能性があります。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

Perl: rmtreeとDBIのテンポラリファイルに関する脆弱性

PerlのDBIライブラリとFile::Path::rmtree関数は、シンボリックリンク攻撃に対して脆弱です。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

SquirrelMail: 複数の脆弱性

SquirrelMailはユーザの入力を正しくサニタイズできないため、任意のコードの実行やウェブメールアカウントの不正使用などを招く可能性があります。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

ngIRCd: バッファオーバーフロー

ngIRCdにはバッファオーバーフローが存在し、デーモンをクラッシュさせたり任意のコードを実行したりするために利用することが可能です。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

TikiWiki: 任意のコマンドの実行

TikiWikiに存在するバグによって、ユーザが悪意あるPHPスクリプトをアップロードし実行することが可能です。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

VDR: 任意のファイルの上書きに関する問題

VDRは昇格した権限を使って安全でない方法でファイルにアクセスするため、結果的に任意のファイルの上書きを招いてしまう可能性があります。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

f2c: 安全でない、テンポラリファイルの作成

f2cはシンボリックリンク攻撃に対して脆弱で、ローカルユーザによる任意のファイルの上書きを許してしまう可能性があります。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

ncpfs: 複数の脆弱性

ncpfsのユーティリティには複数の欠点が存在し、結果的にリモートからの任意のコードの実行やローカルユーザによる昇格した権限を使ったファイルアクセスなどを招く可能性があります。

詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。

4.  コミュニティの話題

Web forumsより

Portageユーティリティがまた1つ

Portageの検索ユーティリティの1つ、portagedbの名前がeix("Ebuild IndeX")に変更されました。開発者のPythonheadは、このesearchに代るものは「リリースの度に改善されている」と認めながら、彼自身のスレッドの一覧に追加しています。

beagleは使えるか?

今週のForums英語セクションは静かだったのですが、フランス語の方ではAppleがMac OS XのTigerに採用しようとしているSpotLightと同種のソフトウェアが大きく取り上げられていました。MonoをベースにしたBeagleは、Appleのリアルタイムデスクトップ検索機能をLinux完全に自由な形で提供し、ある程度のレベルには使えるようです。

gentoo-dev

ebuildのアップグレードポリシー

Jason Weverがebuildのアップグレードポリシーについてアナウンスを出しています。「つい最近、結構な数のebuildがアップグレードの際にarch keywordを削除していました。これは、特別の事情(セキュリティに関するバグ、依存関係の不具合など、詳しくはポリシー参照)がない限りしてはいけません。正当な理由がある場合も、影響の出るarchのメンバーにkeywordを削除する理由を連絡してください。」

コメントを募集中 eclassのバージョン管理

Daniel GollerとPatrick Lauereclassでバージョン管理を行なうことについて提案をしています。この提案(ほぼ半年おきに取り上げられる話題なのですが)は、gentoo-devにおける過去最大のフレーム合戦に火を付けました。まだ収拾はついていません。

gentoo-devがハッキングされてませんか?

「eclassのバージョン管理」のフレーム合戦とほぼ同時期に巨大なスレッドができました。こっちはメールのPGP署名、アイデンティティとパラノイアの話題です。 署名がおかしいというのがもともとの質問でしたがすでにそのことは忘れ去られ、開発者とユーザも巻き込んで、インターネットを通じてやりとりをする際のアイデンティティの問題やら、その他もろもろが論争になっています。

BAS/cでもごたごた

Ciaran McCreeshがBAS/c (Buildtime and Statistics client) ebuildの問題点を指摘しています。ebuildハッカーに役に立つebuildの書き方(と、悪い書き方の例)は、こちらのスレッドをどうぞ。

5.  Gentoo関連情報

Gentoo/OpenSolaris発表のインパクト

"複雑な心境である" これがSunのOpenSolarisのリリースに対するオープンソースコミュニティの評価として最もよい表現であろう。コミュニティがSunの動きに批判的であろうが、なかろうが関係なく、たくさんの著者がとても興味深い活動として、PortarisとGentoo/OpenSolarisプロジェクトに敬意を表します。以下は世界中でSunとGentooのアナウンスを受けて書かれた記事のリストです。

Mad Penguin dot org(2005年1月25日)

"Gentoo done right"VidalinuxについてのMad Penguinの記事のタイトルで、このディストリビューションで、GentooはRedHatのAnacondaでのインストールとGentooコア システムでのバイナリ提供する仕組みを分離独立させました。本質的にはstage 3のインストールを行う、このプエルトリコのディストリビューションは、熱烈なレビューを受けました。そして創設者のAdam Doxtaterは、「Gentoo Linuxを試したいが、基本システムを立ち上げ、運用するためにスクラッチから全てをコンパイルする時間がないユーザ向けです。」とディストリビューションをまとめています。

Pro-Linux.de (2005年1月25日)

ドイツのオンラインLinuxマガジンは、GentooをプレインストールしたPegasosPPC-Workstationsの記事でGenesi社のOpen Desktop Workstations(以下ODW)の発売を特集しています。Pro-Linuxは先週のGWNのアナウンスを引用し、一般的なプラットフォームに関するいくつかの注意点と「Amigaの生まれ変わり」としてODWの数ある特徴について付け加えています。

6.  Bugzilla

サマリ

統計データ

Gentooコミュニティでは、バグやお知らせ、提案やその他開発チームとのやり取りの記録、追跡にBugzilla(bugs.gentoo.org)を使っています。2005年1月23日から2005年1月30日までのデータは以下のような結果になっています。

  • 新しいバグ 844個
  • クローズ、または解決したバグ 516個
  • 以前クローズしたバグが再オープン 29個

現在オープンしているバグ 7945個のうち、109個が「極めて重大(Blocker)」、240個が「重大(Critical)」、584個が「中(Major)」とラベル付けされています。

クローズしたバグランキング

本期間内にもっとも多くバグをクローズした開発者、チームは以下の通りです。

New bug rankings

本期間内にもっとも多く新しいバグを割り当てられた開発者、チームは以下の通りです。

7.  Gentooチームの動き

移動

最近Gentooチームから次の開発者が去りました。

  • 今週はなし

追加

最近Gentoo Linuxチームに次の開発者が入りました。

  • Fernando Serboncini (fserb) - Python
  • Kyle England (kengland) - Infrastructure

変更

最近次の開発者はGentoo Linuxプロジェクトでの役割が変更となりました

  • John Davis (zhen) - Release Engineering Strategic Leadから退任
  • Aaron Walker (ka0ttic) - netmonに追加
  • Daniel Black (dragonheart) - embeddedからppcとnetmonに
  • Otavio Rodolfo Piske (AngusYoung) - netmonに参加

8.  GWNに参加するには

Gentoo Weekly Newsletterに参加したいと思った方はメールください。

9.  GWNフィードバック

ご意見、ご感想はこちらへお送りください。あなたのメールがGWNをさらによくする手助けとなります。

10.  GWNを購読するには

Gentoo Weekly Newsletterを購読するには、gentoo-gwn-subscribe@gentoo.org宛に本文・件名に何も書かないでメールを送ってください。

Gentoo Weekly Newsletterの購読を解除するには、本文・件名に何も書かないでgentoo-gwn-unsubscribe@gentoo.org宛てにメールを送ってください。

11.  他の言語でのGWN

Gentoo Weekly Newsletterは以下の言語でも読むことができます



印刷

更新日 2005年 1月 31日

要約: This is the Gentoo Weekly Newsletter for the week of 31 January 2005.

Ulrich Plate
Editor

Daniel Black
Author

Danny van Dyk
Author

Patrick Lauer
Author

Donate to support our development efforts.

Support OSL
Gentoo Centric Hosting: vr.org
Tek Alchemy
SevenL.net
Global Netoptex Inc.
Bytemark
Online Kredit Index
Copyright 2001-2009 Gentoo Foundation, Inc. Questions, Comments? Contact us.