Gentoo Weekly Newsletter: 2005年6月6日
1.
Gentooニュース
Python 2.4がアンマスクされます
Bryan Ostergaard(下に彼の写真があります)は、python-2.4は6/8水曜日にアンマスクされる予定だと告知しました。
厳密な試験とバグ修正を行うため、長い間マスクされてきました。
Pythonグループメンバは、主要なバグはもう残っていないと確信しています。
Python-2.4で何が新しくなったのかの詳細については、公式Pythonウェブサイトで見ることができます。
~archユーザだけに対してアンマスクされたことに注意してください。
また、Pythonを更新し、必要なモジュールを全てemergeした後、python-updaterを忘れずに実行してください。
Busyboxに不具合
気づいているかもしれませんが、数日前、"rescue shell"はsashからbusyboxに変更されました。
busyboxの方が機能が豊富で拡張性に富むため変更されましたが、あるシステムではコンパイルに失敗してしまいます。
現在、busyboxは、"system"に含まれているので、更新するごとにemergeの対象となり、
全てのユーザが影響を受ける可能性があります。
デバッグしたところ、この問題は、
USEフラグのnptlとnptlonlyに関連した安定版のツールチェインにあるバグが原因であると突き止められました。
これらのUSEフラグは、最初のテスト期間には見落とされていました。
もし、スタティックバイナリとしてビルドされたbusyboxがきっかけで発見されていなければ、
修正されなかったことでしょう。
わかっている限り、この問題は修正されています。
迷惑をかけてすみません。
2.
Future zone
Gentoo for Zaurus
Figure 2.1: Sharp Zaurusで`emerge -B cpio` |
 |
The Gentoo for Zaurusプロジェクトでは、ZaurusシリーズへのGentoo LinuxとPortageの移植作業をしています。Zaurusは日本のSharpによるPDAです。SharpのLinux実装、Zauriの代わりに、Anton Maslovskyの"cacko ROM"をベースにしたイメージを使用しています。Cacko ROMは、極力SharpのオリジナルROMに似せて、メーカーが配布しているアプリケーションとの互換性を維持しています。また、Gentoo for Zaurusは、SlackwareなどのディストリビューションにPortageを移植しているEmerde projectも採用しています。
Gentoo for ZaurusはNFSマウントが可能ですから、設定を変更する必要はありません。母艦PCにzgcc-3.3.1クロスコンパイラとアプリケーションテスト用にX11を用意されており、純粋なARMのgcc環境が実現できます。すごいことに、Opensistemasはtbz2ipkというツールも開発しました。このツールはGentooのバイナリを.tbz2ファイルから、Itsyパッケージマネージメントシステムフォーマット(.ipk)に変換します。このフォーマットは、ZaurusなどのハンドヘルドLinuxマシンで広く採用されています。つまり、Gentooでコンパイルしたパッケージは、CackoといったQtopiaベースの実装や、SharpオリジナルのROMSや遠い親戚のOpenZaurusといったディストリビューションでも利用できるのです。
プロジェクトは2003年12月に始まり、「なんでもコンパイル」というやりかた(このおかげで移植も簡単でした)とGentooが進むべき道のように思えたという理由で、Gentooが採用されました。コンパイルにはディスクスペースが大量に必要ですから、通常はNFSマウントが必須なのですが、新しく登場したZaurus SL-C3000 (4GB HDD内蔵)なら、理論的には単独ですべての作業が行えます。けれども、Zaurusは比較的に遅いので(内蔵のARM Xscaleプロセッサは今のところ最高でも400Mhz)、distccがあらかじめ設定されています。
Opensistemasは、Gentoo/ARMのサポートに社をあげて人と資金を提供しています。また、Gentoo for Zaurusのリリースに協力する予定です。大きな問題が起きなければ、7月頃にリリースされるでしょう。次期リリースでは、2.6カーネルの採用とglibcのニューバージョンです。詳しくは、OpenEmbedded website(Openzaurusディストリビューションの後継)にあるドキュメントをご覧ください。計画では、コアパッケージのほとんどが年末までに動作するようになります。そうなると、ARMが完全にGentooでサポートされるアーキテクチャとして復活するかもしれません。
Note:
Diario TIによると、スペインのコンサルティング会社、Opensistemasは、これまでに開発した成果物のソースをオープンにすると発表しました。これはGentoo for Zaurusだけではなく、CRM(訳注 Customer Relationship Management、顧客との関係を強化する手法)ソフトウェアのSICや、OpenCMSやTYPO3向けのプロプライエタリなCMSモジュールまで、GNU Public Licenseのもとに公開されるそうです。 |
3.
開発者紹介
「Gentooで最も好きな物は、Portageの柔軟性と素晴らしいコミュニティだ」 -- Bryan Ostergaard
Figure 3.1: kloeriとしても知られるBryan Ostergaard |
 |
今週注目する開発者は、kloeriとして知られているBryan Ostergaardです。BryanはGentooの月間バグ修正集計であるBugdayの創立者で、そのウェブサイトの管理者でもあります。Bugdaysは、ユーザと開発者が一緒にIRCチャンネル(irc.freenode.netの#gentoo-bugday)にいる毎月第1土曜に編集され、1ヶ月の間に集められたいかなる問題も解決するために1日を費やします。
BryanはGentoo/Alphaプロジェクトの中心人物でもあり、Pythonチームの一員で、GentooでのItaniumアーキテクチャを引き受けているIA64チームにも入っています。そしてごく最近GentooのApacheチームリーダーに任命されました。彼はebuildをメンテナンスしている間健康に気を遣い、bugdaysの間IRCで新しい人と会う多くの機会を楽しんでいます。
1999年に高度コンピュータの研究を終えた後kloeriは自営業を営んでおり、たいていネットワークやサーバの管理者として働いていますが、必要なときにはセキュリティや開発の仕事も行っています。以前紹介した他の多くの開発者と同じように、kloeriはまだ他のOSSプロジェクトでは作業した事がありませんが、Gentoo(特にGentoo/Alpha)の改良を楽しんでいます。現在彼はデンマークの首都コペンハーゲンに住んでいます。
予想されるとおり彼はAlphaserver 800を使っていますが、それだけでなく2つのx86ノートパソコンを使用しています。これらは主にscreen、irssi、vim、bash、そしてPortageを実行します。彼がXを使用するとき(そんなに頻繁ではありません)にはenlightenmentがお気に入りのウィンドウマネージャですが、「テキストモードにできないことができる物はない」とBryanは言います。彼がコンピュータに向かっていないというまれなときには、友人と一緒にサイクリングや映画鑑賞を楽しんでいます。かなり驚くべき事に、彼のモットーはDouglas Adamsから取られています。「あなたは生活し、学んでいる。いずれにせよ、あなたは生きているのだ。」
4.
コミュニティの話題
Web forumsより
Cobalt Qube2/Raq2の新ステージ
Gentoo開発者のStuart Longlandが、MIPSマシン向けのに作成した真新しいパッケージの「人柱」を探しています。Cobalt Qube2もしくはRaq2を持っていたら、ぜひ次のforumsで挑戦してみてください。
gentoo-devより
テスター募集
パッケージに変更があるとうまく動作しなくなることもあります。そのパッケージの開発者は、ユーザを怒らせないために新しいパッケージの動作についてユーザからのフィードバックが必要なのです。テストを依頼するのに、開発者メーリングリスト以外にいい場所はないでしょうか?
Package消しますよー
ちょっと間に、メンテナンスされていないとか使用が推奨されないパッケージの削除予告がいくつかありました。
またspamですかー!
先週のDebian開発者の募集spamやらヘッドハンティングspamに続いて今週もspamです。spammerが少数の人間のためにどんどんリソースを食い尽くすという好例ですね。Gentooにはforumsがあるのですから、いったい何のためにGentooのメーリングリストであやしい「ウェブサービスディスカッションフォーラム」へ参加を呼びかけるのでしょう?
5.
世界のGentoo
日本: 金曜のGentooJPパーティ結果
中野正智、松鵜琢人、Jason Stubbsという三人の現役Gentoo開発者と、一人の引退したGentoo開発者、および元開発者のChris Whiteが20人以上のGentoo愛好家と共に、東京は銀座地区の(アメリカ風)の食事とお酒を楽しむために集いました。
このパーティは年に一度開催される日本の「オープンソースパーティ」で、100名以上のオープンソース開発者と利用者が参加しました。この大きなイベントへの参加者の4人に一人はGentoo愛好家だったのです。
Gentoo愛好者の集まりでは歓談が時間内に終わらず、居酒屋での二次会に突入しました。
極めて国際的な集いだったこともあり、各人のGentooにまつわる話や、日本の文化など様々な話題が日本語と英語両方で交わされました。
今度あなたが日本に行くことがあれば、事前にGentooJPの人達に知らせてください!
日本のGentoo愛好家たちは、いつもパーティの口実を探しています。
日本語のメーリングリストはgentoojp-misc@ml.gentoo.gr.jpです。
詳しくはGentooJPのサイトにて。
Figure 5.1: GentooJP drinking party in Tokyo |
 |
Note:
左から右へ、中野さん(英国からの帰国中)、松鵜さん、mudrii(ルーマニアgentoo.roの筆頭だけど、実は東京住民)、萩原さん(GentooJP)、カリフォルニアより訪問中のChris White、そして日本在住のオーストラリア人jstubbs。
|
スペイン: Lloret de Marでの「大規模Gentooインストール」
バルセロナから70kmほど北上した海岸沿いの地方で、来る2005年6月23日から26日にかけて、スペイン最大のLANパーティが開催されます。
Costa Brava地方のLloret de Marという街で開催されるこのイベントのホームページは3LPにあります。
およそ400人の参加者が約4000メートルのCAT 5ケーブルに接続し、ゲームを楽しむはずです。
もちろん、そればかりではなく、様々なLinuxディストリビューションのネット経由でのインストール大会にも参加することでしょう。
主催者によれば、この中には「大規模な」Gentoo stage3インストールも含まれています。
体育館での座席はまだ残っており、3LPのサイトから予約することができます。
6.
Gentoo関連情報
Newsforge (2005年5月25日)
ハードウェアベンダやソフトウェアベンダのヘルプデスク、または、むしろこちらの呼び方が好みなのだが、"ヘルプデスクではない何か"における技術サポートとという砂利道を下る手助けとして、Jem Matzanは、ユーザへのアドバイスをまとめています。
Matzanは、「サポートされたプラットフォーム」以外の問題回避からヘルプデスクが断念するTipsを提供し、もし、あなたが引き起こしたことに担当するサポートの人間にあからさまに嘘をつくことを大目に見ます。
「もしあなたが、Windows上での効果の効き目を変更するために再起動を要求されるならば、システムの再起動が完了するまでに、適当な時間を待ちましょう。」
会社がLinuxのサポートをしているという希なケースにおいても、たいてい公式にサポートされたディストリビューションにのみ有効なので、本当の環境を誤魔化すことをお勧めします。Red HatのEnterprise Linux 3(またはサポートされているディストリビューション)を使用してしている場合や、64bit対応Gentoo Linux、OpenBSD 3.7を使用している場合も、同様のテクニックを適用しています。
何故なら、これは個人サポートがないから試しては駄目です。
7.
Gentooチームの動き
移動
Gentooチームから去った開発者
追加
Gentooチームに新しく参加した開発者
- Colin Kingsley (tercel) - mirrorselectとその他もろもろのebuild
- Stuart Longland (redhatter) - MIPS
- Kevin Quinn (kevquinn) - Hardened Gentoo
変更
Gentooチームで配置が変更になった開発者
- Bryan Ostergaard (kloeri) - Apacheリーダ
- Aaron Walker (ka0ttic) - リクルートチームに参加
8.
Gentooセキュリティ
Binutils、elfutils: バッファオーバーフロー
GNU Binutilsとelfutilsのパッケージに含まれている様々なユーティリティはヒープベースのバッファオーバーフローに対して脆弱であるため、結果的に任意のコードの実行を招いてしまうおそれがあります。
詳細についてはGLSA Announcementを参照して下さい。
9.
Bugzilla
サマリ
統計データ
Gentooコミュニティでは、バグやお知らせ、提案やその他開発チームとのやり取りの記録、追跡にBugzilla(bugs.gentoo.org)を使っています。2005年5月29日から2005年6月5日までのデータは以下のような結果になっています。
- 新しいバグ 729個
- クローズしたバグ 402
- 以前クローズしたバグが再オープン 33個
現在オープンしているバグ8477個のうち、88個が「極めて重大(Blocker)」、216個が「重大(Critical)」、610個が「中(Major)」とラベル付けされています。
クローズしたバグランキング
本期間内にもっとも多くバグをクローズした開発者、チームは以下の通りです。
新しいバグランキング
本期間内にもっとも多く新しいバグを割り当てられた開発者、チームは以下の通りです。
10.
GWNを定期購読するには
Gentoo Weekly Newsletterを定期購読するには、空メールをgentoo-gwn+subscribe@gentoo.orgに送ってください。
Gentoo Weekly Newsletterの購読を中止するには、配信先のメールアドレスから空メールをgentoo-gwn+unsubscribe@gentoo.orgに送ってください。
11.
他の言語でのGWN
Gentoo Weekly Newsletterは以下の言語でも読むことができます。
|