Gentoo Release Engineeringチームは、自信をもってGentoo Linux 2005.1のリリースを発表します。 このリリースは2005年の2回目のリリースで、この5ヶ月間の作業成果となります。 主要なソフトウェアの2005.0からの変更は、 GNOME 2.10、KDE 3.4.1、XFce 4.2.2、X.Org 6.8.2、そして、カーネル2.6.12になったことです。
このリリースでは、前回のリリースにあったminimalとuniversalインストールCDと組み合わせて、 追加で2つのx86 LiveCDイメージが提供されます。 Hardenedプロジェクトにより新しいx86 LiveCDと、 Gentoo Linuxインストーラの最初の公式リリースを採用した新しいx86インストーラLiveCDで、 どちらもGTK+とダイアログベースのフロントエンドを備えています。
SPARCチームは、デバイスの自動検出にhwsetupを採用することにしました。 これによってより多くのデバイスの互換性が提供されるでしょう。 また、IA64チームは、以前GWNで取り上げたminimal LiveCDをリリースしました。 PPCとPPC64は、SPARCとMIPSが、32bitと64bit環境を統合したのと同様のやりかたで、 親プロファイルを統合しました。 G5サポートは、PPC32からPPC64へ完全に移行しました。
genkernelユーティリティもかなり手を加えられ、 いまや多くの他の拡張とバグ修正とともにinitramfs、gensplash、 そしてdmraidのような多くの新機能がサポートされています。
図 1.1: 各アーキテクチャ毎にCDラベルがダウンロード可能 |
![]() |
リリースは、ミラーサイトと、 BitTorrentトラッカーからダウンロードして入手可能です。 また、Friends of Gentoo e.V.からも好意で提供されています。 アーキテクチャ毎に異なる色に色分けされたコンパニオンCDラベルは、 こちらからダウンロード可能です。
サンフランシスコで先週開催されたLinux World Expoで、 Gentooブースをほとんど片付け終わって、 ショーでGentooを代表していたほとんどのアメリカ合衆国の大部分の開発者は、 Global Netoptex, Inc. (GNi)で開催された、 アメリカでは全く初めてのGentoo開発者会議に参加するためにもう1日留まりました。 オーガナイザーであるCorey Shieldsの精力的な働きによって イベントには、Gentoo Foundationの役員、開発者、その他ゲストが呼び集められました。 ストリーミングサービスを提供してくれたインディアナ大学(Indiana University)には特に感謝します。 これによって、多くの開発者たちが広く会議に参加することができました。 WEB配信経由でプレゼンテーションに参加した人々にとっては、 irc.freenode.netに作られたIRCチャネル#gentoo-devconferenceが、 対話するための手段となりました。 諸外国の開発者たちは、イベントの間中ほとんどリアルタイムに質問したり、意見を述べたりすることが可能でした。
実施されたプレゼンテーションは、 イベントWEBサイトに列挙されています。 スライドはすぐに入手できるようになるでしょう。 WEB配信映像も録画されており、ダウンロードできるようになるでしょう。 前述のWEBサイトを見てください。
あなたは、何故1つの素晴らしく簡単なxorg-x11のパッケージが、300の分割された物になったのかと驚いているでしょう。そしてあなたはもちろんこれを正当化するでしょう。これはGentooがX.Orgから独立しようとしているのではなく、彼らが全てのパッケージを分割されたリリースに分離させているので、私たちがそれを追っているだけなのです。
ビルドシステムの分割と変更の理由については、少なくとも3つあります。
Gentooユーザにおいては、変更はシームレスに行われるでしょう。あなたがすべきことは`emerge xorg-x11`だけで、xeditやxmhの様なまれに使用されるプログラムは除かれるにしろ、全ての必要なパッケージを得ることが出来ます。
ここまで、ほとんどのパッケージがツリーに存在しますが、シームレスな移行にはメタなebuildは必要ありません。来月には、モジュール式のXの体験が骨の折れる作業から興奮する事へと変わることが期待されています。
X11R7.0のリリースは9月まで予定されていませんが、0番目のリリース候補は2週間前に既に登場しています。もしモジュール式のXをいち早く体験したいのなら、バグに対するいくらかの作業とファイルを用意してください。Gentooでのモジュール式のXの使用法についてのガイドがあります。今後は、現在よりも移行がよりかんたんになるでしょう。何か質問があればDonnie Berkholzまで連絡してください。
x86にimlateしてみました
Olivier Crêtが、パッケージの新しいバージョンを検索する"imlate"を使って、他のアーキテクチャと比較してx86がどれくらい最新なのかを調べてみました。 彼曰く、「結果は驚くべきものでした。214のパッケージで、他のアーキテクチャよりもx86の方が古かったのです。けれども、アーキテクチャ固有のパッチのおかげなのか、それともメンテナのアーキテクチャがx86ではないからなのか、その理由を特定するのは困難です」
"man" USEフラグって必要?
Gentooではなんでもカスタマイズできるのに、マニュアルをインストールしないために使えるような"man" USEフラグはなぜないのでしょう? もちろん、FEATURES="noman"がありますけど、(起こりうる)すべての問題を解決しません。
gcc-config 2.0の開発
Jeremy Huddlestonが、gcc-config 2.0の開発についてコメントをしています。gcc-config 2.0は1.3ブランチの問題点を解決すべく書き直されているところです。
英国におけるGentooは、先日Association For Free Softwareの年次会議において発表の機会を与えられました。 Gentoo開発者Daniel Drake、Tim Yamin、Stuart HerbertおよびRob Hollandらが、Gentoo ForumからのGeorge Prowseと共に参加しました。 Tim Yaminには45分が与えられ、Gentooの紹介や長所について発表しました。
図 4.1: 左から右へ: Rob Holland, Stuart Herbert, Daniel Drake and Tim Yamin |
![]() |
主催者AFFSにより、この会議は欧州議会におけるソフトウェア特許問題の落とし穴や課題などを明らかにする場にもなりました。 同時に、色々なLinuxディストリビューションがFOSS擁護者と話し合う機会にもなりました。 この会議では、英国におけるGentoo開発者達がGentooユーザだけでなく、同様の立場にあるDebian開発者とも話し合うことができました。 Timの講演の後、Gentoo区画はGentooに興味をもった人でとても賑やかになったことから、この日の会議は成功だったと言えましょう。 また、一部のユーザはDebianから移行してきた、ということもわかりました。
ドイツ語フォーラムの管理人、Uwe Hölzel (slick)の旗振りにより、2005年8月12日金曜日から14日日曜日まで、数々のGentooユーザと開発者がテントを担いでドイツ内陸の「Westerwald」という地域に旅をしました。 キャンプ場と宿のある「Gasthof Hahnhof」の広場に、金曜午後に到着した第一陣がテントを設営しました。 何人かは金曜の夕方に到着しました。 例えば、Stefan Walkner(Hephaistos)のように、オーストリアのザルツブルグからやってきたり、Hilefoksのようにドイツ北部沿岸に住んでいる人達は800kmほど運転してくる必要があったからです。
図 4.2: 「Gasthof Hahnhof」キャンプ場とキャンプファイア |
![]() |
長い夕べと、短い夜があり、翌土曜日はとても良い天気となりました。 太陽は一日中照り続け、誰もが良い感じに日焼けしました。 そして、その午後。誰かが自転車を押してキャンプ場にやってきました。 Thorsten Zantis (psyqil)は100kmを自転車で走ってきたのですが、最後の最後でパンクしてしまったのでした! それはともかく、みんな飲みまくりました。 オーストリアの「Helles」に始まり、何種類かのピルスナー、アルトビール、そしてケルシュビール、さらには海岸地方のドライビールなど、ほとんど全ての種類のビールを楽しみました。 そして、みんなが食べまくりました。 バーベキュー用の肉やサラダなど、食料は十分にありました。
キャンプファイアのもと、みんな一晩中暖をとれました。 日曜の早朝、雨が降り始めても、何人かはキャンプファイアの傍に座っていました。 簡単な朝食の後、雨の中、私達はテントを撤収しました。
図 4.3: (左から右へ) oma, HaPhi, tomyum, Pylon, dertobi123, Hilefoks, Danny, Hephaistos, psyqil, slick, inte |
![]() |
参加者の誰もコンピュータを持ってこなかったことは特筆に値します。 それでも話すことは尽きませんでした。 Gentoo以外の話題でも、です! フォーラムやIRCを通してしか知らない人達と会えたのは、とても嬉しいことでした。 来年は、北海沿岸でキャンプをしようという話がすでに持ち上がっています。
この前の月曜日に、Gentoo Linuxが搭載された64bitのノートPCのレビューが、 Ars Technicaに掲載されました。"LinuxCertified(訳注:Linuxでの動作保証)"モデルは、AMD64を搭載し、Gentoo、Fedora、SuSEの各Linuxディストリビューションがあらかじめインストールされています。
Harvard Business School Working Knowledge (2005年8月1日)
"How Toyota and Linux Keep Collaboration Simple"(訳注:TOYOTAとLinuxが協力し続ける簡単な方法)は、Harvard Businessレビューに最初に掲載された記事のタイトルです。ここ2年ほど前からこの課題に着手している、Gentoo開発者のAndrea Barisaniがこの記事を詳しく説明しています。もちろん、彼が在学しているTrieste Universityのサーバは、Gentoo Linuxです。著者の Philip EvansとBob Wolfは、Linux世界のやり方を例にあげて、世界中に急速に広がる次のバグ修正方法をとりあげ、それらをTOYOTAの製品システムの考え方に置き換えています。そうすることで、たくさんの類似点を見つけており、その類似点として、「広範囲に及ぶ、小さくたくさんのコミュニティが存在しています。LinuxもTOYOTAもそのようなコミュニティで、問題に関する情報と解決策は広範囲にわたって、頻繁に、少しずつ更新されながら共有されています。」ということをあげています。
Gentooチームから去った開発者
Gentooチームに新しく参加した開発者
Gentooチームで配置が変更になった開発者
先週のGWNが発行されてから新しいGLSAは出ていません。来週またチェックしてみて下さい。
Gentooコミュニティでは、バグやお知らせ、提案やその他開発チームとのやり取りの記録、 追跡にBugzilla(bugs.gentoo.org)を使っ ています。2005年8月7日から2005年8月14日までのデータは以下のような結果になっています。
現在オープンしているバグ8117個のうち、 108個が「極めて重大(Blocker)」、 196個が「重大(Critical)」、 538個が「中(Major)」とラベル付けされています。
本期間内にもっとも多くバグをクローズした開発者、チームは以下の通りです。
本期間内にもっとも多く新しいバグを割り当てられた開発者、チームは以下の通りです。
GWNに対するご意見ご感想は こちらに送ってください。
Gentoo Weekly Newsletterを定期購読するには、空メールを gentoo-gwn+subscribe@gentoo.org に送ってください。
Gentoo Weekly Newsletterの購読を中止するには、配信先のメールアドレスから空メールを gentoo-gwn+unsubscribe@gentoo.org に送ってください。
Gentoo Weekly Newsletterは以下の言語でも読むことができます。